キングオブコント2008

無事、帰ってきたので、茹でた栗を食べながら観戦。完全に舐めてかかっていたんですが、脱帽。結果的には面白い番組になっていたので、来年からは、もっと事前調査して、真剣に見たいなあと思いました。ダウンタウンは大物すぎて、司会には不適切だと思ったけど。

ここからネタバレしますが、決勝二組とロバートに関しては、番組の面白さの核になっていたと思います。秋山のキャラが持ってる凄みだけで五分をフルスロットルで駆け抜けるロバートのネタは、最高だったな、と一番始めにあえて言っておきたい。バッファロー吾郎の最初のネタの神懸かり的な美しさ、もう10回は見たバナナマンの朝礼ネタの緻密さと演技力の確かさは言わずもがな。ただ、バナナマンの決戦ネタは、構造がバッファさんの一つ目のネタと被っていたのに加えて、常識的な展開を見せるストーリーを日村のテンションと演技力だけで乗り切るという乱暴なネタだったのが残念。なので、バッファさんの優勝は超妥当だったと思います。設楽さんは本当に悔しかったんじゃないかと想像します。

懸念されていた審査方法ですが、セミファイナリストの審査に関しては問題無かったんじゃないかなあ。2700の点数が不当に低いと感じた意外は、ほぼ思った通りの採点だったのがその根拠なんですが。決戦投票に関しては酷だね。あれだと、優勝者の正当性があまりにあやふやになってしまうから。吉本対他事務所の勢力争い的なくだらないケチを付けられるきっかけになってしまうので、あれはせめて無記名にするか、セミファイナリストが無記名で決める方式にした方が後腐れ無いのでは?と思ってしまいました。

他のコンビも良かったのが今回の勝因。TKOは「合コンに馬鹿がやって来る」というあまりに捻りの無いネタで、損をしたと思うけど。2700が公開処刑と言うのは酷すぎる。確かに未熟だったけど、他のコンビに無いタイプの発想を持ち込んだと思う。*1天竺鼠川原の爆発力はロバート秋山の前にかすんでしまった。もっとツッコミとの絡みがあるネタが見たかったなあ。これから売れそうな気がするのはチョコレートプラネット。きっちり決めてきたザ・ギースは、いよいよ評価されないといかんだろー(でも、いつも見せ方で損している気がするんだ。今日は滑舌。以前生で見たときは、フリップネタなのにフリップが全く読めなかった)。

今回盛り上がらないのは仕方ない。今回の心地よい満足感は、次回の成功に繋がると思うので、更なるブラッシュアップを期待したいです。

*1:基本的に準決勝との比較では見ていないので、その上で選考基準に疑義を唱えるのは分からない事は無いです。俺だって見たかったよ、ラバーガールとかジャルジャル