Citrus / Pits are the Pits (25 Gold=Rare=Deblis 1992-2000)

ピッツ・アー・ザ・ピッツ(25 ゴールド=レア=デブリス 1992-2000)

ピッツ・アー・ザ・ピッツ(25 ゴールド=レア=デブリス 1992-2000)

ようやく購入出来ました…。

これは、所謂「ベスト盤」という扱いではなく、あの「シングル盤しか出さない」というコンセプトと不当な評価を足かせに、偉大な発明と美しい音楽で、重度の傷痍ファンを生み出したバンドの幻の「ファーストアルバム」と捉えるのが一番しっくりとくる、素晴らしい出来の一枚。渋谷系を懐古するオトナも、傷持ちの我々も、等しく「ドキドキと?」を育むチャンスに恵まれたのだと解釈したい。当時の作品を全て聴いた幸運な人こそ聴くべき。

過去に傷痍ファンである鈴木十階君に編んでもらった編集盤には、彼の持つ全てのコレクションが網羅されていたため、それよりは曲数・バリエーション共に落ちるのだが、そもそもこの「ベスト盤」はそういった意図を持って編まれたものではないということを肝に銘ずるべきだと思った。

Pavement / Westing (by musket and sextant)*1を思わせるジャケットからも、「例の良い感じ*2」がビンビン伝わってきて、レコ屋店頭でぐっと熱くなる目頭。すっげー分かる。勝手な話だが、すっげー分かるよ。

Westing

Westing

今度何度もリピートするであろうという嬉しい予感を、「とにかく、曲の良いバンドだったんだなー」という忘れがちな真実と共に、再確認して。

*1:というよりも、crooked rain?

*2:これを説明するには、酒を酌み交わさないといかんよね