MCATMの選ぶBEST DISCS 2008

今、札幌!

今日で2008年も終了なので、他人がやってるのを見て大変楽しく思っております、「今年のベスト」的な企画を、私もやってみようかと思っております。まずは音楽編。

意外とブログ上では書いていないんだけど、今年も例年通り、程よく音楽を聴いた。基本、ブログに書いたディスクをメインに、いくつか振り返ってベスト選出とさせていただきます。10枚ね。今年発売されたものには限らず、俺が、俺様が、今年聴いたものという縛りで、書いていきます。アフィリンクも膨大に張り込んでいくから、「嫌儲厨」も大いに騒ぐと良いと思うよ。

藤田建次 / 引力と斥力

引力と斥力

引力と斥力

やっぱし、(僕の大好きな)Plamo Million Sellers*1と、(僕の大好きな)Pitchshiftersを、直列繋ぎするという大偉業を成し遂げた、奇跡的な出来事としてここに明記しておきたいのが、Magic Book Recordの藤田建次。アヴァンポップの歴史を一旦アップデートされてしまった。換言すると、ポップミュージックファンにも、アヴァンギャルドミュージックファンにも、等しくお勧め出来る傑作です。

http://d.hatena.ne.jp/mcatm/20081024/1224867599

Gregory & the Hawk / Moenie & Kitchi

モーニー・アンド・キッチ

モーニー・アンド・キッチ

年末、彼女が「ジャケが良い(+推薦文も)」とユニオンで衝動買いした一枚は、Fatcat謹製。良く言われる通り、Joanna Newsomの如きフィメールポップで、とりたてて凄い事はしていないながらも、丁寧な仕事のおかげで傑作に仕上がっております。取り急ぎ、楽曲が素晴らしい、という基本は軽くクリアした上で、ポストロックが好きだったあの頃がフラッシュバックするような、素敵なアレンジとトータルプロデュースが上手く機能している。

Panda Bear / Person Pitch

Person Pitch

Person Pitch

エキゾとアヴァンの融合は時折素敵な結晶を生み出すものですが、ここまで軽やかなのは見事。意外と荒っぽいところも好き。

the Tower Recordings / fraternity of moonwalkers

Fraternity of Moonwalkers

Fraternity of Moonwalkers

ようやく聴けた…。均整の取れない、不調和の美学を、荒っぽく削り出した(一応)ファーストアルバム。

http://d.hatena.ne.jp/mcatm/20080604/1212605479

Suzanne Vega / Solitude Standing

Solitude Standing

Solitude Standing

去年の終わりから、今年の頭まで、ずーっと聴いてたから入れざるを得ない。Stina Nordenstamとか、Lily Allenとかもこの部類。

http://d.hatena.ne.jp/mcatm/20080329/1207866632

R.E.M. / Accelerate

Accelerate

Accelerate

不当に貶されている一枚。シングル曲で聴ける圧倒的なマイケル・スタイプ節と、軽やかにぶっちぎるロックスタイルは、ここ数年の彼らの活動の中でも目を見張る程の成果を残したと、個人的には考えています。

Jakob Olausson / Moonlight Farm

De Stijlの盤はどれも注目に値する作品なんですが、ここは2007年のこの作品を。レビューを、次回の「Trash-Up」誌に書いております(軽く宣伝。この件はいずれ)。

季刊 TRASH-UP!! vol.2(DVD付)

季刊 TRASH-UP!! vol.2(DVD付)

Trevor Wishart & Friends / Menagerie/Beach Singularity/Vocalise

Menagerie/Beach Singularity/Vocalise

Menagerie/Beach Singularity/Vocalise

今年(去年から今年にかけて、かも)は、二枚程Trevor Wishartの作品を聴いたんですが、実験的な中にもくすぐりを入れてくるこの作品にはやられました(もう一枚は「Machine」。こちらはやや硬派)。

THIS / ASUNA

THIS

THIS

文字通りASUNA君の集大成!怖くてまだ買ってないんだけど、一枚(Disc2だったかも)通して聴いて、その完成度に驚愕した。Shibata&Asunaも良かったです!

Pocket Park

Pocket Park

メテオ / 魔獄の分裂〜絶叫物件へようこそ

魔獄の分裂~絶叫物件へようこそ

魔獄の分裂~絶叫物件へようこそ

年末、滑り込みで購入したメテオのアルバム。id:zu_hauseさんに頂いたM/O/P/Oにも通底するナードラップの傑作。「気遣うな、気遣うな。気遣われると、気遣わなきゃならなくなるから、気遣うな」という凄まじいヴァースの「気遣い気違い」や、テレビ賛美(何故、ラッパーがテレビを語る際には、必ずみのもんたが引かれるのだろう。オベロンしかり…ってオベロンしかいねえか)、極めつけは「プールサイドで、何も起きる気がしない」という、童貞ソング。彼の場合は、ラボさんと見たB-Boy Parkでの、凄まじいスキルが、あの受験生ルックスから繰り出される様が圧巻。ライブ観たい。

*1:「[http://fami.tamahobby.com/:title=さよならファミコン通信]」をコツコツやってる中の人ですよ!