梅田×糸井×岩田

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ほぼ日の糸井さん、任天堂の岩田さんという仲良し組に、はてなの梅田望夫さんが加わって、ある意味、今のネット界を代表するような三人が一同に介し、しかも裏の主役がmatzという非常に豪華なメンツによる対談。これが凄く面白かった。

WEBの話という意味で、あえて普遍性を遠ざけて限定的に書く事も出来るのだが、たまたま今、僕がバンドに対してやろうと思っている事と、ほぼ同一の話で凄く合点がいった。

かつて、一年前ぐらいまで、自分のバンドに対して、審美観のしきい値をただ持ち上げる為に、進化と退化を繰り返して、ゆっくりとレベルを上げるという、実に自由で楽しい創造行為を繰り返していたんですが、やっぱり頭打ちが来て、飽きて、かつて創造的であったはずの営みが、単なる作業になってしまったわけです。

そこで必要だと思ったのが、まさに「適切な大きさの問題」で、超えるべき困難を目の前に(それはメンバーの目の前だけではなく、僕の眼前にもあるんです)そっと差し出してやる事で、その瞬間大変な苦痛を伴うかもしれないし、別にたいした問題でもないのかもしれないけれども、とにかくその作業は適切な大きさであることが重要なんですが、徐々に「進化と退化」「トライアンドエラー」では辿り着けない審美の極みに辿り着けるんじゃないかなあ、と、丁度今試みていた事が、対談で明確にサブジェクト化したのが大変勉強になりました。

というのも、俺の差し出した問題が、あまりに「適切ではない大きさ」だった為に、一回目の再会にぎくしゃくしてしまったんですね。ああそうか、問題の大きさは適切でなければいけなかったのだ、と、襟を正して、次回からは上手く回り始めています。