藤田建次 / 引力と斥力

引力と斥力

引力と斥力

asuna君入魂の二枚組アルバムや、yuki kanekoなど、色々買いたかったんだけど、久しぶりの円盤で一枚だけチョイス。Magic Bookから出ている、藤田建次のセカンド。

以前、Magic Bookのコンピで聞いたときは、良く出来てるけどそれほど心惹かれなかった(その割には、何度も聞き返していたけど)藤田建次なんですが、僕が聞いている限りではこのアルバム、最近の日本人アーティストの作品の中でぶっちぎりで良いんじゃないかなあ!おそらくテープで多重録音した素材を丁寧に編集することで作り上げられた、モコモコとした質感ながらマジカルな気配に満ちた音世界の中で、美しいポップミュージックが体験出来るんですよ…。すげえ興奮した。

僕らがファーストを出した時、「今は、日本でこういう音楽をやっているやつは誰一人としていないけど、これから(僕らのやってることとは直接関わりない形で)こういう音を出す人が増えてくるんじゃないかなあ」と皆で言っていたのに、全然増えてこなかった…っていう辛い経験があったんですが、このアルバムはその頃、僕が理想としていた音楽の形に一番近い。激しい嫉妬を覚えると同時に、こんなのが聴けて滅茶苦茶嬉しい。俺も頑張る。

最近トクマル君の「EXIT」を聴いて、「これは掛け値無しに大天才が作った大傑作だ、何より全く宅録に聞こえない…」と全身鳥肌でひとりごちたものですが、この「引力と斥力」はそれ以上のインパクトがあるのだから、この人は今の3000倍は注目されなければいけないと思います。

検索したら、ファーストの解説をmr.小野崎が書いていた。mr.小野崎。