森 博嗣 / すべてがFになる

すベてがFになる (講談社文庫)

すベてがFになる (講談社文庫)

読了。面白かったなあ。理系サスペンス。小栗とかファイロ・ヴァンスとは別の意味で難解で固い印象だが、俺はこっちの世界に片足突っ込んでる人間なので、割と読みやすかったぜ。ちょっと捻った感じの萌え女が主人公(金持ちで世間知らずのお嬢様なのだが、暗算が滅茶苦茶早いという、羨ましいんだがそうでもないんだか、よく判らないキャラ)で、ロボとか登場する割には、展開にドッキリさせられるよく練られた本格推理に仕上がっていたので、他の作品も読んでみたい。メフィスト賞を取った割には、本当きちんとしてた。きちんとしてた、っていう評もどうかと思うけど。