ブラインドサイト

4ヶ月、3週と2日」と同時上映だったのが、この「ブラインドサイト」。盲人のアメリカ人登山家エリック・ヴァイエンマイヤーと共に、六人のチベットの少年少女が、エベレストを登るというドキュメンタリー。チベットにおける盲人の差別問題にもスポット当てながら、登山の過程をカメラが追う。

途中までは実にフラフラとした締まりのないドキュメンタリーだなあとか思っていたら、中国人のカップルに連れ去られ、物乞いをさせられた挙げ句棄てられて、ホームレスとして生活していたタシという少年がメインになってからの話の展開はなかなかの見所だった。その他、エンディングに流れる少年の歌うタートルズ「ハッピートゥギャザー」のあまりに純朴な響き等、見所は沢山あるのだが、妙な主張に右往左往させられて、何を訴えたい映画なんだかよく判らないで終わってしまったのが残念。