エコール
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2007/04/04
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20世紀初頭に書かれた「ミネハハ」を、「ミミ」のルシール・アザリロヴィック監督が映画化。深い森の奥にある学校を舞台に、外界から隔離された少女たちの世界を、非常に美しい映像で描いています。
6歳の時に棺に入れられてやってきてから、外に出る事を禁止された少女たち。毎日生物とダンスだけを学び、少女から女に成長していく過程を、この閉鎖された空間で過ごすわけです。そもそもが不条理な設定故、当然、様々の謎が提出されますが、それはただ淡々と流れる時間の中で、特別何の処理もされず、我々は映画世界にぽーんと放り出されたまま。
やっぱり女子と男子では見え方が違うみたいで、女子だと不可抗力的に課せられていく理不尽な体の変化になぞらえて、この映画を感じる事が出来るみたいなんですが、男子はシンボルを分析して記号学的に解釈していくのが精一杯でした。が、凄く面白かった!物語的には何のオチも無い話なので、好き嫌いははっきり出ると思います。
個人的には「ミミ」よりも大分良かったんですが、これは「ミミ」がギャスパー・ノエの強烈な影響下で完成した映画であって、単なるエピゴーネンにしか見えないのに対して、「エコール」は完全にオリジナルな表現になっているからかもな、と思いました。
- 出版社/メーカー: 日活
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