デビルマン

デビルマン [DVD]

デビルマン [DVD]

デビルマン、遂に観てしまった…。アフィってますけど、絶対観ない方がいい。…と言っても、お前は観ちまうんだろうな…(遠い目)。

多分、スタッフ間の意思疎通に不具合をきたしたまま制作が進行してしまったんだろうなあ…と嘆息必至の事故映画。ダメさにも色々あって、昨日のマングラーのように、なんかよく判らないセンス*1が投入された結果、ダメになってしまっているものや、能力や予算や様々な不可抗力を、強靱な意志の力で乗り越えられなかったタイプのダメさなんかは、得るものが多いのでいいんですが、この手のダメ映画は本当にダメですね*2。才能の屍の山をただただ乗り越えさせられているような苦行を強いてくるその態度に、結構本気でイライラした。

想像するに、この映画の制作現場をコメディとして映画化したほうが、よっぽど面白い映画になるのではないか。

「富永さん、頼むよ、その衣装着てくれよ」「『あー』は、これぐらいが限界かな」「ボブ・サップが最後デーモンでしたってアイディア、どうなんだろう、ベタ過ぎないか?」「原作のあのシーン削るなんて!監督、そりゃむごすぎるよ!」とか。

*1:洗濯機が襲い掛かってきたりするのを、そのままSFXで表現

*2:ちなみに、シベリア超特急は、後者タイプの傑作。北京原人は前半から中盤にかけては、前者タイプの傑作でしたね。後半だれちゃったけど、それはそれでまた味わい深い