私の好きなモノすべて

テイストが極端にカウリスマキと被っていて、ギョッとしましたが、フィルムの質感はどっちかというとマルコ・フェレーリに似ているのかな?マルティン・シュリーク監督作品。

この映画が大ヒット、という国民性にもまずビックリするけれども、とても良い作品だった。非常に複雑な感情のもつれがするすると解けていくようで、また新しく絡まっていく。人生の複雑さを、無骨にそのまま描写しているような作品。「ガーデン」ともまた描き方が全然違うが、やはり「人生における荒波に、どう不恰好に立ち回っていくか」というテーマの下、その不恰好さを描き出そうという試みのように、僕は思えたなあ。

マルティン・シュリーク BOX [DVD]

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