dreamies / program twelve

Dreamies: Project Twelve (The End Is Near)

Dreamies: Project Twelve (The End Is Near)

所謂「薬ジャケ」で有名なビル・ホルトの一人ユニット「dreamies」の新作が、2006年(!)に発表されてたって、皆さん知ってました?俺、知らなかった。

薬ジャケの方は、無人島ディスクなので、これをsmall musicで発見した日には、即レンタルしましたが、正直「どっかの阿呆が、過去作を勝手にトラック分割して、新作みたいにして売ってるんじゃねえか?(例:戸張大輔のアメリカ盤)」とか勘ぐってしまいましたが、いやー正真正銘本人の新作みたいです。

それで知ったんですが、あの酩酊コラージュサイケテープミュージックの傑作を作ったdreamiesって、すっごく政治色の強いユニットだったんですね。ジャケにも、ブッシュの顔写真がプリントされていたり。本人のウェブサイトもこんな感じ

内容は、あのかつての片鱗を見せつける部分もありますが、現代のテクノロジーをもってダラダラこなしちゃってる部分もあり、まあ自身の傑作には及ばないですが、悪くはなかったです。

Dreamies 2006 (Spec)

Dreamies 2006 (Spec)

これがその「薬ジャケ」。言わずと知れた大名作ですがあえて説明すると、ビートルズの「サージェントペパーズ」に衝撃を受け、脱サラしてMTRを買い、自宅で作った本気の自家中毒サイケ。曲にして、たったの二曲しか歌っていませんが、凄まじいテープコラージュの波に何度もさらわれ、その表情を刻々と変化させて行く様が最高。そういえば、俺のもう一枚のフェイヴァリット、ムタンチスのセカンドアルバムも、サージェントペパーズ病の末に出来上がったものでしたね(トロピカリスモが全体的にシンドロームにやられた末のムーブメントですから)。すげーなサージェントペパーズ。でもサージェントペパーズ自体は、そこまで好きではありません。

Mutantes

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Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

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