leafcutter john / the forestand the sea

Forest & The Sea

Forest & The Sea

warszawaで大々的なセールがあったので、ここぞとばかりに購入。これ、セールに出しちゃ駄目じゃん、的な目玉盤も大量に放出されていたので、思わず散財してしまいました。sun ra三枚も買ってしまった。

順に聴いている段階なのですが、取り急ぎ、staubgold盤で二発当たりが出ましたので、今回次回で紹介。まずはleafcutter johnの「the forest and the sea」。

アコースティックギターにかなりアシッド度高めなボーカルが乗るトラックから始まる序盤に、エレクトロニカの好盤を期待して臨んだ俺なんかは見事に出鼻くじかれましたが、心配後無用。フィールドレコーディング素材やらかなり精緻にエディットしたノイズやらが、音場を見事にかき乱し、一筋縄でも二筋縄でも捉えきれぬ、東京都は世田谷区在住の俺のツボに見事にヒットした絶妙な音楽が重々しく鳴り響いたのでした。

フォーキーな歌声は、smogや palace bros.等ドラッグシティ界隈を思わせますが、エディットの巧みさは真に比類なきもので、全体的な衝撃度はあのjoan of arc「live in chicago, 1999」を想起させるものであると言い切りましょう。俺がかの盤にどれほど深い衝撃を受けたかご存知の方は、「!!!」ってな具合でしょうが、ボーカルがティム・キンセラではないので印象は幾分違います、あしからず。

ともあれ、フォークミュージックをDSPで再構築するというポップミュージックの手法は、あれこれやり尽くされてさほど新鮮味も感じされなくなっている昨今、これほどまで美しいラップトップコラージュフォークを作りあげたのだから、その時点で賞賛するに余りある傑作でしょう。僕も頑張んなければねー、と、当然のように発言は自分に降りかかってくるのでした、逆風で粉吹いたみたいな気分だよ。