nowhere fast

最近スミスにはまってまして、きっかけは某悪い人に借りた「queen is dead」だったのですが、本格的に火がつき始めたので手始めに「meat is murder」を購入してみました。

Meat Is Murder

Meat Is Murder

Queen Is Dead

Queen Is Dead

前提として、「queen is dead」は素晴らしいという話から始めなければならないのですが、このアルバムはジョニー・マーというよりもモリッシーのソングライティング、メロディメイカーとしての資質が色濃く感じられて、とにかくメロディが素晴らしいなという意味での「素晴らしい」という捻りのない評価に繋がるのですが、対して「meat is murder」はそれとは別の、要するに「ジョニー・マーかっけー」という批評における幼児性の発露、というか思考力の欠如に直結する肉体的な格好良さが魅力であると思うのです。

一聴した時には、いまいちその魅力が分からなかったのですが、特にリフの印象的な「What She Said」や、ネオアコ風の「I Want The One I Cant Have」などは、ギターワークの格好良さがダイレクトに伝わって来て、思わずたぎるサムシングを止める術を知りません。

個人的には本日のタイトル「Nowhere Fast」をこのアルバムのベストトラックと認定させていただきます。「queen is dead」に見られる耽美は、ここではマーの荒々しいギターカッティングにかき消されて、拮抗し、美しい花を咲かせております。アルバムトータルでは「queen is dead」の方が完成度が高いと思いますし、大方の見方もおそらくそうでしょうが、曲単位では僕はこの曲が一番好き、今のところ。