中学の先生と福島瑞穂

小中の頃の教師に対する不満ってのが、あまり無い。例えば、小学校の頃の担任が、俺のでかい頭*1を見て、母親に「水頭症ですか?」と尋ねたという世にも無礼な物語も、つい先日聞いたぐらいだから、まあ思い出になるには遅すぎた。ギリギリセーフ。でもそん中には、とてつもなく悪い印象を残した教師もいたわけで、中学の頃に、一つ下の学年の副担任かなにかをやっていた、女教師Aは、その筆頭。

生活委員長(風紀委員長みたいなものだ)をやっていた俺は、グレる事も、制服を改造する事もなく、至ってまじめに生活していた(それをパンクなアティチュードだと思ってた)。その俺がある日、校則で着用が義務づけられていた校章を校内のどこかで落としてしまったのだが、無事拾ってくれた生徒の手によって、職員室に届けられたとの一報を耳にした。しかし、それを取りに職員室に向かった俺は、その入り口付近でAに呼び止められた。

「校章を付けていない奴は、職員室に入るべからず」

Aの発言はいささか杓子定規ではあるが、事情を分からぬものにとっては尤もなので、俺は事の次第を説明した。正常な脳細胞を活躍させる健全な大人ならば、その意をくんでくれると思ったが、そのころ既にAが正真正銘の馬鹿である事を見抜いていた俺は、これは面倒くさいことになるに違いない、と思っていたその通りに事は運んだ。「何があろうと、この入り口を通る事はまかりならん」、とAは宣言した。あろうことか、業を煮やし、横を通り抜けて職員室に入ろうとした俺の前に、ぬりかべよろしく立ちはだかりもした。

結局、心の通じ合った恩師が通りかかり、助けてくれるまで、その不毛な問答は続いたのであるが、これを俺は「福島瑞穂的だなあ」と思ったのだ。何が書きたかったかというと、福島瑞穂の「デマゴーグ」の件である。

福島瑞穂が、朝生にて、警官ではなく、犯罪者の人権を尊重した」という話は、デマと言うことになっているが、この件ははっきり記憶しているが、実際に起こった出来事である。俺は、その発言を聞いて、(時期はどちらが先かは記憶の奥で判然としないが)このAと同じような福島瑞穂という馬鹿を絶対に許すまじ、と心に固く誓ったからである。その心は、今に至るまで、変化してはいない。発言の骨子は、記憶の限りでは以下の通りである。

福島「犯罪者には人権があるから殺害してはならない」
福島「だって、丸腰だったら可哀相」
福島「警官は、犯罪者を殺害する必要がないから、丸腰でなければならない」
福島「警官は、国家の下僕である以上、犯罪者に殺されてしまうのは仕方が無い」

この発言を聞いて、福島瑞穂という政治家に対しては、いかなる権力も与えてはならないし、一生「馬鹿」のレッテルを貼り続けよう、と心に誓った、その誓いを「デマ」として葬りさられるのは忍びないので、ここに記す。女教師Aと福島瑞穂の名が、ここに一生刻まれますように。

*1:当然脳味噌が詰まっているからこのサイズなわけだ