M-12008総評…は続く(ネタバレをたっぷりと含みます)

ということで、NON STYLEの優勝に終わった今年のM-1、皆様はいかがお過ごしでしょうか。俺か?俺は荒れてるよ。

でも、ここはなんとなく言っておきたいところなんですが、NON STYLEの漫才は…、凄かった。凄く上手かったし、特に一本目のネタなんかは、好みではないのにも関わらず、結構笑った箇所もあった。だから、ある側面ではこういう結果に終わった事に対して、納得している部分もあります。僕の結論を整理して言うと、「M-1は、こういう形の結論を選択したんだな(善し悪しではなく)」ということと、しかし「真に公正な審査等無いけれども、無いが故に、公正な審査が行われたと言う事を信じさせて欲しい」という事。あと、言うまでもないことですが、今回のM-1は過去最高に面白い、最高の回でした!(去年程すっきりはしなかったけど)これは間違いないし、これ前提に書かないと単なるファンの愚痴にしか見えないと思うので、書いておきます!この前提がなければ、こんなに一喜一憂したり、深酒したり、バズワードでっち上げたり、長文書くことは無い。二日酔いですよ、こっちは。

個人的な嵐が過ぎ去った今日、改めて上がってきている色々なエントリを読み、ビデオを何度も見返し、友人知人家族恋人と激論を交わし、心の整理をしながら、改めて振り返ってみました。以下、敬 称 略 です。

ダイアン

事前情報で聞き知っていた「サンタクロースって何?」というネタ。よく言われている事だが、ブラマヨと同じものを掴みかけたのかも。「寿司って何?」も見たかった。飲まれ気味だった昨年とは違って、獲りに来ている津田の勢いが心地よい風。全体的に、笑いの主題がループせず、「トナカイ」のくだりや、ラストのたたみかけまで凄く良く出来たネタで、今回はブレイクの良いきっかけになったと思いますが、展開のさせ方が無理矢理だったイメージも。ネタの為のネタになっている箇所もあった(トナカイぐらい、知っててもおかしくないよな、本当は、とかさ)。まだ、ダイアンがテレビに出まくっている姿が想像付かないんだけど、ブラマヨの時も想像付かなかったしなあ。出番が頭だったのは、やっぱ損だった。

笑い飯

いつもの数倍のスピード、完全にM-1仕様のチューンナップで、全力の馬鹿をぶつけてきた笑い飯!最初のメタな展開から、一気に馬鹿のビール掛けみたいな下品な展開になだれ込んで、哲夫の動きも軽快に、あっと言う間に駆け抜けるように終わってしまった。その、「あっという間感」が唯一、お腹一杯*1楽しませてもらったなあという気分にまで至れなかったのが、ちょっとだけ残念。身は詰まっているはずなのに、それすら感じさせないスピード感と、スッカスカ感(笑。「散髪した事あるー」は今年の笑い飯最大のキラーフレーズ(あと、「思てたのとちがーう!」もね)。

ここで敗者復活!

「オードリー」との発表に、我が家(+鈴木十階君の三人で観戦していました)では絶叫が。俺の中では2008年最大の優勝候補が、遅れて駆けつけるという、ヒロイックな展開に目眩がしそうで、この日は5時ぐらいからもうソワソワしてしまったのですが、より落ち着きを失い、よだれを垂れ流し、意味不明な言葉を発しながら、大量のビールを摂取。結果として、非常にトイレが近くなりました。(後半、実話)

モンスターエンジン

彼らの漫才はいくつか見たけど、その時の印象のまま、「確かに面白いが…」で、吐息と共に事切れる感じ。サンキュータツオの言うように、もはやツッコミのフレーズから逆算したボケが積み重ねられる事前提の現状に対して、ツッコミが「説明」しか出来ないのは痛かった。でも、「なら天才なのかも」のくだりや、爆発力のある「お坊ちゃん」を被せたりと、演技や構造には深みがあったので、もっと良いネタが見たいです。

ナイツ

下馬評では最大の優勝候補である今年のナイツ。その前の日に飲んでいた女子達も、声を揃えてナイツは面白いと言っていたし、事前予想でも大量の票が集まっていましたが、落ち着きのある漫才で、最終的にはその落ち着きが逆に仇になったのかも、とは思います。「眼鏡にはまる」「城でテンションが落ちる」という不条理な反応を、メインの言い間違えを横軸にとって、縦に何度もおりまぜてくる多元的な構造で、非常に出来の良い本である事は間違いない。今回のM-1は、ファーストラウンドと決戦を通して、どれだけ伏線を張れるかが非常に重要になっていた感があり、逆に言えばそこまで多元的で複雑に漫才が進化しているのだから、これはM-1の功罪の「功」の部分として評価すべきだなと思います。

「漫才オブジェクト指向

ここまで書いて、最近考えている事をとりあえず一つ挟んでおこうと思います。それは、近年漫才の構造が「オブジェクト指向」のようになってきているのではないか、という仮説なのですが、台本に沿ってストーリーを進行させていくという従来のやり方とは異なり、複数の人間(まあ普通、ボケとツッコミ)がそれぞれインスタンス化されていて(多分オブジェクトは、ライターの頭の中で抽象化されてる)、メソッドを呼び出す時系列で漫才が進行していくという構造。と書くと、バズワード吹っかけてる馬鹿みたいに見えてくだらないんですが、要するにこれは「面白人間」という触れ幅の大きな実装に、どのようにアクセスして何をやらせるかっていう仕組みを作って、その中で遊ぶ事でヴァリエーションが出来てくるという良く出来た方法論だと思うんです(ピン芸人のメソッドと、台本がある漫才のメソッドの止揚された結果だと思うんですが)。

勿論、これは何も新しい話ではなく、ある意味、方法論としては古い漫才も全く一緒で、面白い二人の立ち話が基本となっていた時代の漫才の構造が、台本が書き込まれた漫才の方法論とマッチして、徐々に接近しているんじゃないかという屁理屈なんです。その理屈で言うと、オードリーのスタイル*2は非常に新しい、台本とキャラの強さを兼ね揃えたオブジェクト指向で、今回パッとしなかったキングコングは台本型の芸だったと思うんだよなあ。

そうすると、NON STYLEの芸って何だったんだろう、と改めて考える端緒にはなると思うのです。

U字工事

下手をすれば決戦に残るようなインパクトの強いネタを、まさかU字工事が演じることになるとは想像もしませんでした。嬉しいサプライズ。対茨城を主軸に置いた多元的な構造と、益子の(無駄に)迫力ある演技で、単純に「滅茶苦茶面白い顔に見える」とか、そのレベルから、掘り下げ方まで、全体的なレベルが非常に高かったと思います。普通「栃木なまりの漫才」なんていうと、そのレイヤーで評価が止まってしまうので、このレベルまで収斂したという事実が凄いと思いました。

ザ・パンチ

損をした、ように見せて、結構美味しかったんじゃないかと思える滑り方をしたザ・パンチ。パンチ浜崎は、ひどいヘタレだった、という事も込みで愛される可能性のあるキャラなんじゃないかと思います。ここは、審査員が優しかったなー。あと、色眼鏡で見ずとも、普段は面白いんだろーなーという空気はあった。

NON STYLE

ずーっと前から、思い入れも無いし、何度見ても「漫才上手いなー」以上の感想が浮かばなかったNON STYLE。この日のネタは、とにかくスピードがあるのに、前年のキングコングのような(凄く面白かったけど)聴き辛いということも無く、全部のボケがすーっと入ってくるような、素晴らしい芸でしたが、でもやっぱり、心には響かないんだよなー。「携帯のストラップが伸びる」「米粒」など、良いフレーズもあったんだけど、なんで響かないのか。ちょっと考えたい。つーか、俺、このネタ、来年の二月ぐらいには細部忘れちゃってる自信がある。お茶の間の誰にでも受け入れられる、とか、そういうところに要因はあるんだろうけど、それでは今のままでは俺が一生納得出来ない事になってしまうからなー。

キングコング

去年、キングコングを嫌っている自分の目も晴れるぐらいの素晴らしい芸を披露してくれたので、本当に悲しい事なんですが、今回のネタは出来が悪かった。このコンビは、主軸を「梶原の成長」に置くと、西野がそこに対してどのようにアクセスするかという観点から見る事が出来て面白い。今回は動きも弱く、梶原が活きなかったと思う。結果的に一番損をしてしまったと思うし、インタビュー場面とか見てられなかった(でも、動揺の西野を守るかのように、梶原が精一杯ボケている姿は最高だった)けど、そこから奮起して不遜な発言を繰り返し、嫌われながらも輝きを取り戻す西野の姿は見てみたいです(去年から、俺、キングコングの見方が全然変わっちゃったな)。

あと、キングコングは「西野が馬鹿に見える」という強みを活かして欲しいなあ。西野のあの動作の馬鹿っぽさは、破壊力あると思うんだけどなー。

オードリー

そして、遂に一年以上待ちわびたこの時が。トイレは済ませた(既に四回目)!そして、神風が吹いた!この瞬間は、俺はM-1至上最も至福だった時として記憶しておくよ。

「引っ越し」という、今年の自己紹介ネタ的な傑作を引っさげて、しかし何度も何度もアップデートされたこのネタが、春日の活躍によって、現場でリアルタイムに書き換えられるという*3、凄まじいクリエイティブの発露にチャンネルを合わせた観客は震えたと思う。僕は、このコンビは若林の才気と知性に支えられている(ある意味、南海キャンディーズと近いが、南海キャンディーズは見事に台本型の芸人だ)と思っているが、だからこそ、春日がいかに輝くかが重要で、その意味では春日はこの大舞台で今まで見た全ての春日を足して二乗したぐらいの輝きを、視聴者に見せつけた。

この日最高得点を叩き出したのは当然だし、この日のMVPは(「僕の中ではダントツで」)春日だと思う。古くはパイソンズから、僕は最高に面白い芸人に格好良さを感じ、憧れる悪癖があるのだが、春日は最高に面白く、最高に格好良い。極言すれば、俺は春日になりたいし、あんな凄い相方を持った若林が羨ましいなー。

上戸彩

出だしの「毎年…ってわけではない」という発言から、どうなることやら…、と天を仰ぎましたが、実にそつのない司会っぷり。全く予想だにしなかったですが、上戸彩は株を上げました。そして、声がいいな、彼女は。

ナイツ(最終決戦)

「SMAP」を持ってきて、「メガネ」を被せながらも、無難な出来。でも、「無難」程度じゃあ困惑するんだよなー。塙の面白いところは、自分のアクションに自分で反応するピン芸人的スタイルで、これこそまさに台本を離れた、オブジェクト指向な漫才。ここに全く明後日のベクトルを持ったツッコミを再配置する事で、距離感を支配し、結果的には一つのフリで何度も繰り返し旨味が出てくるような作りにしている。

結果的には、勿論面白いんですが、穫りには来ていないな…と判断されてもおかしくない出来だったのではないでしょうか。小粒なジャブが続いた。ポテンシャルはこんなもんじゃないし、勿論ガツガツしないところが彼らの持ち味でもあると推測されるので、次回は正確にボケを重ねて、蓄積ダメージを増やしていく漫才の進化系を見たいです。

NON STYLE(最終決戦)

何度か観察して分かってきた事があるのですが、NON STYLEはやはり(名前とは裏腹に)スタイルに縛られた漫才をしている。それは善し悪しではなくて、良い面もあるのですが、このネタなんて特に、スピードを重視する為に体言止めを繰り返し、紋切り型のツッコミで一つ一つ丁寧に返す、という一つのメソッドを繰り返し援用した。これって、付いていけると面白いと思うのかもしれないけど、俺は波に乗り損ねたな。

時間軸と「間」を表現するグリットを物差しのように横軸に見たとき、NON STYLEの漫才は、その目盛りに正しく帳尻を合わせるという事が表現の主体になっていて、それは僕みたいにハスに見ちゃうと、乗り切れないという悪い側面があるな。ということで、この漫才は正しく「非オブジェクト指向」だと言えるでしょう。物差しに従う限り、ブレの無い漫才が出来るけれども、そもそもその物差しが見えてしまう人や、物差しの基準を理解しない人にはついていけない。それは、大衆や素人玄人関係ない、「モノの見方」の本質的な部分に起因してくる問題だと思います。

だから、リズム感だけが突出して良くて、なんか歌を聴いているみたいな感じだった。

オードリー(最終決戦)

昨日も書いたように、これはネタの選択ミスではなく、彼らの(かなり勝率を見据えた上での)挑戦だと思っています。ボケが群衆を演じるという変わり手を、凄まじい強度で放ったという風に受け止めたい。一本目と二本目のネタは、「違う」のであって、「(どちらかが)劣る」というモノではない。そのヴァリエーションを見せられるというのが、彼らの強さでもある。

というのは、これを説明する為に「オブジェクト指向漫才」なんてぶち上げたんだが、このヴァリエーションの仕組みを発見したのが、オードリーの最大の発明だと思う。それはナイツや他のコンビも援用する手段ではあるけど、彼らの方法論が一番強度を保っていると思う。それは、「オードリー春日」という素晴らしい芸人モデルと、それを縦横無尽に乗りこなす若林の知性があって初めて成り立つ強さなんだよなあ。今年一年、オードリーの発見と更新を目の当たりにし続けた訳ですが、その集大成がここで挑発的/冒険的に投げつけられた事は、長く主張し続けた「次の世代」の除幕として捉えるべき記念すべき出来事だと思うんだ。これを俺は一年間ずーーーーーっと言いたかったんですが、ふさわしい場所で発表出来て良かった。

あと、俺はオードリーファンなので、差し引いて読んでねっ(はーと)!

結果発表

本日最強フレーズ「自信が無きゃ立ってないですよ、ここに」が飛び出し、観客がその格好よさにしびれたところで、結果発表。優勝はNON STYLE…って、周知の事実ですね。おめでとうございます!僕は分からなかったけれども、許してね!そして、その良さを、俺に教えてくれ!皆!

ただ、これは僕のポジショントークになってしまいますが、漫才の形という視点から見たときに、M-1という大会が「新しくて雑で最高に面白い漫才」よりも、「古くて丁寧で最高に上手い漫才」を選択したのだな、と僕は記憶しました。来年以降、揺り戻しがあるのかもしれないけれども、僕はこのスタンスを若干残念に思うし*4、まだ納得出来ていない部分は正直残っています。サンキュータツオのM-1終了後のエントリが、僕の気持ちを代弁していたので、東京ポッド許可局の「M-1特集」はすぐに聞いてみます(まだ聞いてないよ)。

審査システムと振る舞いに関する不快

公正な審査などあり得ないし、何がどう転んでも不満に思う人はいるかもしれないけれども、でもそれを「公正だった」と信じさせて欲しいですよ、審査員には。僕は、やっぱり、島田紳介の態度に不快感を覚えた。過去の大会からそうだったし、司会者〜プロデューサーとしての躍進を遂げた今年の活動から見えてくる、島田紳介という人が持つ「歪み」が、この日噴出してしまった事が、酷く残念でした(例えば、ヘキサゴンで歌うPaboの後ろ、ひな壇の真ん中で構える紳介の異様さなどを参照してください。あれは凄いよ、空間が歪んでるから)。

恐らく、彼の方法論は、「強引な翻訳(例:のりおよしお思い出した)」と「勝手な代弁(例:これはみんな思ってる事なんだけど)」で成り立っていて、それを以て目的であるところの「印象操作」に説得力を持たせるというものなんですよね、きっと。でも、これってみのもんたと一緒だよな。

KOCでも指摘されたような、「審査に不正があるんじゃないだろうか…と思ってしまうような、システムの不備」が、M-1でも審査員の態度から噴出してしまったのが、脇の甘さを感じると同時に、その下品なやり方に不快を覚えた次第です。審査結果が出る直前に、あんな表情で隣に目配せする姿を抜くか?普通。

総評

せっかく、面白かったのに…。というところもありつつ、来年以降の「次世代」が、この旧態然とした審査システムに疑義を投げかけるのか、正面突破をするのか、ここ二三年は目が離せなくなってきたと言えるでしょう。来年こそは、オードリーとナイツの頂上決勝が見られるかと思うとワクワクしますが、アンタッチャブルの例を引くまでもなく、それには2009年の活躍が大きなキーになってくるでしょうね。オードリーの自在なヴァリエーション*5、拡張性に対して、ナイツがどこまでボムの数、手数を増やしてくるのか、質と量、両面からの戦いになるだろうと期待しています。

参考

以下、追加していきます。

http://blog.livedoor.jp/k_sfv8539/archives/51430567.html
http://blog.livedoor.jp/k_sfv8539/archives/51431266.html
相変わらず丁寧なキャプチャ記事。解説や雑感も面白いです。

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081221
いつも良い言葉で、良質なエントリを紡ぎ出すid:aurelianoさんのM-1評は、やっぱり面白い。「ぼくがNON STYLEを好きでないのは、彼らには狂気がないからだ。しかし彼らの技術は素晴らしかった。」とは、秀逸な表現。

http://blog.livedoor.jp/lasar1019/archives/65130764.html
オードリーに一票入れたラサール石井

http://39tatsuo.jugem.jp/?eid=296
サンキュータツオのM-1雑感。後でポッドキャストも聴きます

http://www.cyzo.com/2008/12/post_1327.html
何故,オードリーに関する言及が無いのだろう???手数とスピードってだけでは、納得出来ないのです。面白い漫才がみたいわけで、スポーツ見ているわけではないから。

http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20081222#p1
同感です。俺も、ノンスタ、笑いの量的には最後から三番目ぐらいだった。オードリー推し、NON STYLE推し、両方同じバランスで見るけど、ノンスタの何が良いのか、分かりやすい解説が無いんだよなー。

http://d.hatena.ne.jp/yakeyama/20081221/p1
http://d.hatena.ne.jp/seppaku/20081221/m_1
http://d.hatena.ne.jp/onodan/20081221#1229868660
http://blogging.from.tv/wp/2008/12/22/924

追記分(2008.12.23 14:55)

http://nikki-2006.seesaa.net/article/111579540.html
巨人師匠のM-1評来たよ!優しいなあー。

http://d.hatena.ne.jp/tvhumazu/20081221/p1
上戸彩

追記分(2008.12.23)

サンキュータツオのM-1記事!これは秀逸!僕には無かった視点満載。漫才の新しい形についての話も、的を得ている。ちょっとナイツ推しすぎるきらいもあるけど、いや、決して間違ってないと思う。

http://39tatsuo.jugem.jp/?eid=297

*1:ラサールさんもこの表現を使ってた!

*2:最強の実装である春日に、若林が変数投げまくっている楽しい絵を想像してください

*3:あの噛んだシーンは奇跡などではなく、あれこそがオードリーの発明したオブジェクト化された漫才システムの最良の成果例である

*4:勿論、M-1は古き良き漫才を積極的に評価していくべきだ、とか言う声を否定するつもりはありません。僕の好みです

*5:デフォルトスタイルの「デート」から、今回の「選挙演説」のような変形「ビデオレター」や、果ては「[http://vids.myspace.com/index.cfm?fuseaction=vids.individual&videoid=28232565&searchid=72df21ef-836e-4b6e-bd20-c3333a167ee6:title=春日クイズ]」まであるわけだから