スーパーサイズミー

スーパーサイズ・ミー [DVD]

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えらく長い間身損ねていた。

監督自ら、マクドナルドを三十日間食べ続ける実験を行ったという、常識外れのドキュメンタリー。偏向のきらいは無きにしも有らずではあり、プロパガンダ色も目立ったが、凄く興味深かった。というのは、「あーこんな無茶な事やって、身体が蝕まれて、もー。知らんよ」という他人目線ではなく、「あれ、あの症状はもしかして…?」と自らの身体を顧みてしまうのだった。

そういえば数年前、劇貧と店員の女子が可愛いという、ただそれだけの理由で毎食マックを食べ続けた結果、尿道結石になったことがあった。学生になってからの不摂生を思えば、はっきり言って他人事ではないこの映画。最近はほとんど外食をしなくなったので健康だと思いたいですが、それでもダヨンとしてきた身体、倦怠感。鞭打って食生活を改善していこうと思った。

それにしても、アメリカの食習慣は悲惨。学校給食では、大企業の提供するファットな食事か、もしくは国から与えられる冷凍食しかないという現状。健康食の導入(しかも金額は全く変わらない)は、ファーストフード産業の抵抗により、非常に難しいという自由競争〜資本主義の弊害。子供は食環境を選択できないからなあ。ジャンクフードの後に、野菜やふんだんな果物を使った健康食を見て、旨そうと思える日本人に生まれてよかったなあ。