ハードキャンディ

あー連続でサスペンス行っちゃったなー。

ロリコン趣味の写真家が、出会い系で知り合った少女を家に連れ込んだら、執拗な嫌がらせをされる…というなんとも言いようの無い、またしても間の抜けた話には違いありません。ただ、エレン・ペイジっていう子役(まあギリギリっすね)女優の演技が素晴らしくて、それだけでかなりの風速吹いていました。一気に観れたし、目を離せなかった。この映画はこの子の存在感で持っていたと言っても過言ではないなー。

なのでかなり楽しんでいたんですが、最終的にはかなりのモヤモヤが残る出来に…。「隠された記憶」のハネケ監督のような潔さとは無縁の、「あれ?そんなんあったっけ?」と監督自身が張った事も忘れているような伏線の数々の残骸を踏み越えて、空しく映画を見終えた時の感慨は、筆舌に尽くせないものがあります。「ファニーゲーム」的な理不尽さを持っているのに、哲学性も無いしなー。結局、何が言いたかったんだ?という思いが残ります。