カラスの飼育

ノートPCが無くて仕事にならないと、映画を観る機会も失われていく不思議。昨日は居間で一本、PCで一本。PCで観ている間は、コードも書けないし、デザインもできないので、バックグラウンドで必要なファイルをダウンロードしながら再生。すっごくどうでも良い話ですね。デュアルディスプレイにしてえ(不純な動機で)。

カラスの飼育 [DVD]

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近所にはビデオ版しか無かった、アナ・トレント主演のスペイン映画。公開当時は、ビクトル・エリセの作品と比較されたらしいんですが、むしろ空気感が地続きで好ましかったなあ。アナ・トレントの空気感なのかもしれませんが。

子供の残虐性にスポットを当てた話。「カラスの飼育」というタイトルは、飼育が難しいとされているカラスを、なんだかよく判らない扱いづらい少女アナに置き換えた比喩表現だと思います(調べるとこんな記事が。スペインの諺に答えがあるみたいですね)。僕としては説得力に欠けた部分が散見されて、なんだかよく判らない映画だったのですが、そもそも説得しようとは思っていないんだね、これは。ヨーロッパ映画に特徴的なゆったりとしたテンポと色彩感覚で、そのなんとも言えない不思議な感覚を楽しむのが第一義かもしれません。

歯切れ悪いけど、「みつばちのささやき」が好きな人は観ておいた方が良い。それはガチ。

ところで、冷蔵庫にあった鳥の足みたいなものはなんだったんですかね。何度かズームされたので、何かを表現しているんだと思うけど、ちっとも分からなかった。スペイン特有の文化に起因した表現かなあ。

カラスの飼育-ジャネット作品集-

カラスの飼育-ジャネット作品集-

挿入歌の「PORQUE TE VAS」が良かった。どっかで聴いた事あるなあと思ったら、カヒミ・カリィがカバーしていたみたい。