Soundworm Exhibision "Wow and Flutter"

千駄ヶ谷Loop-Lineにて開催されていたsoundwormこと庄司広光さんのエキシビジョン「Wow and Flutter」を観に、雨の中。これがテープ好きの僕にとってはどんぴしゃの素晴らしい展示で、興奮してお茶をしてからしばらく居座って鑑賞。

主にオープンリールの物理的特性に着目した作品が多く、回り続けるテープがヴァイオリンの弦を擦り、テープの発する破裂音がスネアドラムの皮を揺らし、トイレットペーパーに見立てたテープを廻すと原始的な電子音が鳴る、なんとも奇妙な音空間であった。ループや発音の仕組みが完全にブラックボックスになってしまうサンプラーやシーケンサー、PCなどの仕組みに比べて、テープはその外見からも何が起こっているのか分かりやすい。その順手を解説したり、逆手を取ったり、という試行錯誤が面白い。

マイクを使って録音しながらループを作っていく、一番大きくて面白そうな作品(写真)が動作しなかったのは残念。

最後に、永遠にループし続けるテープにノイズを収録した作品を買って、Loop-Lineを後にした。すっげー満足。